新宿3丁目のスナックです
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昔の二丁目と今

十数年以上通ってくれている客に、岡部えつという面白い作品を書く女流作家がいる。 彼女は怪談、猟奇、愛憎物を得意とするが、ハラハラドキドキ!とは違う、首筋がヒヤッとする そんな流れが上手い。 その彼女に「水島さん、昔の新宿 …

45年前の新宿二丁目・火鉢おばさん

今や世界的に有名な新宿二丁目(世界のゲイマップにも出ている)に僕が初めて足を踏み入れたのは、公務員から 役者になりたての劇団青俳にいた頃、21.2歳か。同じ養成所にいた僕より少し年上の佐川紀子という、その頃 真面目だった …

若林哲行・戦争・円熟

若林哲行プロデュース公演「たからモノ」を7月1日 座・高円寺2で観た。 戦争物で、夢いっぱいの五人の子供達が成人して、人間魚雷となって死んでいく話だ。 一人生き残った老人の追想から舞台は始まる。その老人役が若林さんだ。 …

藤原素子・シャンソン

お客には元気で目立つ人と、おとなしくて目立たない人がいる。 目立つ人が印象に残ると思われがちだが、これは僕の性格からか、目立たない人が印象に残っている 場合が多い。 35年前の藤原素子がそうだった。彼女の周りに元気な人が …

金 すんら・慟哭

金すんらという役者に初めて会ったのは、去年の九月「SINGEN」の舞台での共演だった。 織田信長の役をスマートに力強くこなし、いい役者だなと思った。 先日「明日の大地」という彼の出演舞台を浅草の5656会館で観た。幕末の …

若者の性の悩み

「お父さんが学生の頃、年中ここに来てたんだ」 「・・・そうなんだ」と息子。 そう言えば大出君(仮名)が学生の頃、年中通ってくれていた。 長野から上京して東京の大学に通っていた。卒業後東京で就職もしたらしいが 長野の善光寺 …

「頑張って!」

開店少し前に電話が鳴った。空元気だが大きな声で「はい、雑魚寝で~す」 「元気ね~。あたし。」加藤さんからだ。 彼女も30年前からの客だが、八王子という遠路もあり最近は来ない。 30代後半で一回りも違う20代の男性と結婚し …

「君が人生の時」新国立劇場

アメリカのウィリアム・サローヤン作 宮田慶子演出の舞台を観た。 文学座の後輩渋谷はるかと木場勝己が出演していたからだ。 1940年にピュリッツァー賞を受賞したサンフランシスコの波止場の外れにある 安っぽいショーを見せるニ …

「熊楠の家」劇団民芸 紀伊國屋サザンシアター

くまぐすのいえと読む。 南方熊楠(みなかたくまぐす)と言う僕が今までに聞いたこともない粘菌(ねんきん.初耳)の 採集と研究をした人物の半生の話だ。 和歌山県には彼の顕彰館もあり熊楠邸は国の登録有形文化財にもなっているとい …

犬ってうちの子?

遅い時間(突然だが深い時間という人がいる。あり?)0時過ぎに松井君(仮名)が来た。 彼は滅多に顔を出さないが30年近く通ってくれている。 他人との会話が苦手で主に僕とのおしゃべりに来る。最近は特に愛犬の話だ。 二匹の生ま …

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