イースター島を8日の夜出航し15日のタヒチまで船上生活が続く。
これまでの船上生活を思いつくままに書いてみたい。
以前書いたようにここでの基本生活は三食昼寝付きどころか、毎日寝ていても良い。基本何もしなくて良い!
趣味(囲碁、将棋、麻雀他)運動(ジム、ダンス、ラジオ体操まで)映画(自分で選べないが)テレビ(日本語はNHK他)ないものを探すのが難しいほどの教室やイベントがある。
酒類は有料だが安く昼間から飲んでいる人もいる。

麻雀漬け、酒漬け、テレビ漬けなどが嫌で7つ以上の教室やイベントに走り回っている人も何人もいる。何かしていたい僕から見てもそこまでしなくてもと思う。
因みに僕は今、発表会に向けてカネフラと社交ダンスのタンゴに絞った。
カネフラは大丈夫だがタンゴが覚えられず夢にまで出てきてよく足がツル。

これまで僕がしてきたことと言えばこのブログの旅日記くらいだ。
出来る人の半分以下のスピードだと思うが楽しんでいる。
本は本当に役に立った。
寝る前の睡眠薬代わり何もしたくない時寝込んだ時。
持ってきた8冊は読み終えて船内自由図書から桐野夏生の「猿の見る夢」を借りてきた。作家の名前は知っていたが多分読んだ事は無い。

旅も残り3週間を切った。
飽きて家が恋しい人、まだ帰りたくない人に分かれるようだ。
帰りたくない人の大半が帰っても一人だという。
僕はというと帰りたい。
貧乏性なのかこの贅沢に飽きた。
客との会話に一喜一憂、家賃の心配、カップヌードルにするか寿司にするか、近場の銭湯か温泉か、居酒屋での友人たちとの割り勘酒、会いたい奴に会える。
盛りだくさんの不安の中から小さな喜びを見つける方がいい。
今は不安が全くない。それに飽きた。

おまけ話を一つ
ピースボート数回の県さんの話。
「水ちゃん、旅も一ヶ月切るとピンクボートになるんだよ。相手探しの老人たちが躍起になって男女ともに動き出すから大変。ほら、あそこの二人も手をつないで、クッククックク」
「ご夫婦じゃないの?」
「もう、夫婦が手をつなぐかよ」
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