アフリカには子供の頃から憧れていた。野生動物、ピラミッド、そして大陸の先端喜望峰。何故かパリだのロンドンには興味がなかった(今も同じだ)
今回夢が叶う、それも偶然だ。最初のコースはシンガポールからスリランカそしてスエズ運河から地中海の予定が政情の不安定からかスエズ運河が急遽変更になり アフリカ周りになった。
モーリシャスを経てポートエリザベス そしてとうとうケープタウンだ。

僕の気持ち同様昨夜は波も荒く船も揺れた。
朝7時に目覚めテラスに出てみると船はすでに停泊し 前方に巨大な山々が連なり裾野に街並みが広がり港まで迫ってまるで入島を拒否するかのように見えた。
ケープタウンの港ダンカンドックだった。

下船してすぐにバスで1時間半程のボルダーズビーチにケープペンギンを見に向かう。
野生のペンギンは35年ほど前にオーストラリアのメルボルンに行った時に フィリップ島でフェアリーペンギンを見て以来だ。
その時は夕方からのツアーで海岸沿いの岩の上に何段もの簡素なベンチが並び まるで小さな球場の観覧席だ。そこで我々は海を眺めながら待っている。
すると薄暗くなった海からペンギンが一匹波打ち際から飛び出してきた。辺りを見回して又海に戻る。そしてまた跳ねて出てきた。次から次へとペンギンが跳ねて出てくる。最初の一匹は偵察ペンギンだ。その光景がビーチのあちこちに見られる。
僕は驚きの声を上げそうになったが 声を出さない、懐中電灯や明かりを点けないの注意を守った。
それでも声を出しそうになった。そのペンギン達があちこちで軍団となってビーチをトコトコ歩いて我々の観覧席に向かって来るのだ。目の前まで来ると消える。
なるほど観覧席は岩の上に壇上になっているので 我々の足元その下をくぐり抜けて巣に帰るのだ。
僕は貴重種の動物が多いオーストラリアの動物の保護と共存にえらく感心した。

ケープペンギンと喜望峰に続く。
それから10日11日12日と戻る(笑)

ケープペンギン

ケープペンギン