期待していた動物園にがっかりしたのは僕のせいだ。
そもそも子供の頃の遠足の上野動物園でも僕は迷子になるか置き去りにされていた。
虎の姿がよく見えない厳重な金網の前でもじっと見ている。金網のない像やキリンはいくらでも見ていられた。動物園は一人でと決めていたのに。上野動物園の今は亡きゴリラは一人でそのためだけのために行った。
だから流れ作業で見るパンダはいまだに見ていない。
愚痴はよそう。これからサファリがあるさ。

車窓からのアラブストリート観光 これには二つの驚きがあった。
一つは広いバス停を示しガイドさん「ここから皆さんマレーシアに行きます。買い物に行く方もいます。」何10年か前僕はここから一人でバスに乗って猿にあったのだ。場所は同じかなあ。
もう一つはインド旅行の帰りに泊まったホテル。「シンガポールは多民族国家でアラブ街、中華街、インド街がなどがありこの辺りです。」とガイド。あの時好きだった雑多の街はこの辺りだったんだ。
あの時に比べすっかりキレイになっているが雰囲気は残っている。

そしてマーライオン 何故か僕は昔からこれが好きじゃなかった。観光用だけのために造ったもの。熱海の熱海城のように。行くだけで恥だと思っていた。ましてや記念写真なんて!
しかしここに来たのは不思議な縁があることを後になって知った。
未来都市を象徴するかのような建物 空に一番近いプールで名高いマリーナベイサンズがマーライオンの対岸にある。
このブログを書く前に兄の和夫の嫁ふじ江さんからメールがあった。
2016年に兄とふじ江さんと息子の晶君三人でマリーナベイサンズのプールで泳いだと。
その晶君は二年前に亡くなり船旅の一か月前に弟の雅夫と献花に行ったばかりだった。
そうかそうだったのか。晶君が僕に
「文夫おじちゃん、僕はこのプールで泳いだんだよ。楽しかったよ。」と僕に見せたかったんだ。
僕は「そう よかったね!」と呟いた。

船に戻り乗船する時に大事なIDカードを紛失したことに気付いた。
マーライオンの近くでマーライオンの形をしたうんと不味いアイスキャンディーをクレジットカードで買った。その時だ! パスポートでなくて良かったと弘嗣を心配させてしまった。ごめんよ。
やっぱりマーライオンは嫌いだ。

明日から8日間ずっと船上だ。
インド洋を横断しアフリカ大陸に近い島モーリシャスのポートルイスまで!

恥ずかしながら

恥ずかしながら

晶君の泳いだマリーナベイサンズ

晶君の泳いだマリーナベイサンズ