実際にこれを書いているのは26日下船間もない日だ。
夏休みの絵日記の宿題を休みの終わりにまとめて書くという追い込み型の悪習は
今だなおっていない。
サモアはこの船旅最後の寄港地で南太平洋のポリネシア諸島「最後の楽園」(最後の楽園は多すぎて信用していない)
初めて訪れる場所でもあり期待は膨らむ。
歴史をざっと調べたところイギリス、アメリカ、オランダ、フランス、ドイツ、ニュージーランドなどの国々が捕鯨問題も含めすったもんだの過去が多々あったようだが、今はイギリス連邦加盟国の一つとしてサモア独立国としてある。
この旅で改めて学んだ一つに、小国は大国に侵されるが行く先は栄華盛衰。
特に島国や少数民族は翻弄され続ける。日本は島国、どこの国にも支配されていないだろうか?
僕たちが選んだツアーは「ル・アイナ・ビーチ・リゾートでのんびり」
伝統的な歓迎式「カヴァ儀式」(木の碗に酒を入れ回し飲む)僕は飲まなかった。二人の女性のダンス。
海水浴(天気も良くなかったが透明度もなくサンゴ礁もない)こんなひどいところによくぞ連れてこれたなの怒り。タヒチよりひどい。
サモア郷土料理も最低。トイレも更衣室もシャワーも最低。
僕はこの怒りに近い感情を分析してみた。
一番の原因は僕にある。期待しすぎた。
20代の頃から今日まで沖縄始めオーストラリアのグレイトバリアリーフまで楽園と言われる世界中のサンゴ礁を潜ってきた。その美しさは言葉にできないほどだ。まだあるまだあると思っていた僕がいけない。充分だったのではないか。
それと自然破壊。数十年の間にサンゴ礁の破壊を何度も見て来た。
たかが50年の限られた海の破壊を僕でさえも感じるのだから、専門家の言う地球温暖化の危機、サンゴ礁の危機は間違っていない。
そしてピースボート側
コロナの影響で経営が自転車操業だとはこの船で聞いた。
それにしても廃屋のようなホテルの海に面した屋外レストラン、周りを散策してみたが宿泊客がいる気配はない。ピースボートは下見に来たのだろうか?
途中幾つかの水上コテージがコロナの影響で廃屋になって売り出されているとガイドが言っていた。海上から幾つか見た。コンチネンタルが多いそうだ。
謳い文句のシュノーケリングも確かにお年寄りの多いツアー、浅瀬で安全にそしてあれだけの員数がサンゴの上を泳いだらサンゴを踏みけるのは間違いない。
それにしてもそれにしてもの結論はやはり僕の期待しすぎだ。
タヒチもサモアも必ず美しいサンゴ礁が残っていると思う。
行くときは小さなツアーで是非とも残っている水上コテージを体験して欲しい。
旅の締めくくりはサモアの首都アピアの市場に行った。
買い物も全て済ませているのでのんびり散策したが、タロイモのポテトチップスをうっかり買ってしまった。小分けにしてあるのでこれを読んだ人限定で店で差し上げる。美味いものではない。
この旅で何度も時差変更をしたがサモアは日付変更線の位置にあり何故か11月17日は消滅する。この仕組みは僕は今だ理解できないでいる。