これを実際に書いているのは11月25日だ。

タヒチは今回の旅行で楽しみにしていた一つのだ。
というのは15年前にモーレア島に来て水上コテージから直接海に入れその美しいサンゴ礁と熱帯魚の群れと遊んだ数日間が今だに忘れられないからだ。
結論から言うとがっかりした。

タヒチは南太平洋諸島にあるフランス領ポリネシア諸島最大の島だ。首都はパペーテで歴史的にはドイツが攻め込んだりフランスが核実験を行って住民とトラブったりフランス語を使うことを強要したりと色々あったようだが、今はフランス領だ。
我々が思いつくのはフランス人画家のゴーギャンだろう。

僕たちのツアーはタヒチのパペーテの港からフェリーで30分のモーレア島に行きそこからバスとボートを乗り継いで「モトウ(離れ小島)」に行きそこで海水浴やシュノーケリングを楽しむというもの。
15年前モーレア島での思い出がある僕はそこからさらに離れ小島なんてと期待は膨らむ。
離れ小島に向かう途中30人程の乗船客のボートの船長が時間があるのでここで一旦シュノーケリングを楽しみましょうと、ガイドが粋な計らいかのように言う。
粋な計らいの船長の船が5隻ほどすでに並んで乗船客が海にいる。
僕はボートから辺りを見回す。海は透明度があって澄んでいるが底は砂地で浅そう。こういうところに熱帯魚はいない。船から少し離れた場所に転々と黒い岩があり死んだサンゴの岩だろうそこに行けば熱帯魚が見える。僕は海に入り背丈ほどの砂地から岩に向かおうとした。「そっちはダメだ。ここからこっち」すぐに注意された。噓だろうと思いながら辺りを見渡すと囲いのない大きなプールに人がご多替えしているように見える。近くに島も見え海から顔を出していると青い空に青い海景色は申し分ないが海に入るとあちこち足だらけ。
こりゃあいかんと注意されない足の立たない黒岩を目指す。
そこには懐かしい大小の熱帯魚たちが群れていて、乗船客の群れから離れた僕達4、5人はお互いに岩を指しながら魚を教えあう。
船に戻る人達が見えたのでゆっくり戻ることにした。
船の周りに人だかりがしてタヒチ人のガイドが小型のエイを捕まえて皆触れている。僕も触れてみたがヌルっとしたゼラチン質のようだった。
エイの尻尾の先には毒針があると聞いていたが、そのエイの尻尾は半分なかった。小型のサメも寄って来るが僕はあまりの人馴れしたエイとサメに餌づけされているのではと疑った。
離れ小島に着いて昼食をビュッフェ形式で頂いた。タヒチの郷土料理というが豚肉と野菜などたいしたことなかった。
海も見た目は美しいがサンゴは無く黒岩の周りに多少熱帯魚がいる程度だった。
トイレも雑でシャワーは無い。
団体客用の寂れた屋外レストランか。
これで日帰りツアー代金¥38000はないだろうと思った。
指定された遊泳区域もサンゴは少なく熱帯魚もまばら。
がっかりした8時間の行程を終えて帰船してからタヒチアンダンスを観た。

タヒチ(パペーテの港)小型ボートが多い

タヒチ(パペーテの港)小型ボートが多い

景色は美しい

景色は美しい

景色は美しい

サンゴ礁が無い、がっかりした僕

サンゴ礁が無い、がっかりした僕

タヒチアンダンス

タヒチアンダンス