ペルーと言えば誰もがマチュピチュ、ナスカの地上絵、プーノ(チチカカ湖)クスコ(富士山と同じくらいの高地にあるインカの古代都市)を思い浮かべるだろう。僕と弘嗣は8年前に上記全て行っているので送迎バスやリマ市内観光だけにした。
船の停泊は今回一番長い4日間だ。大勢が上記を観光するために下船し宿泊してくるからだ。

港に着いてまず驚いたのは大きなコンテナの多さだ。それをあのキリンのような背の高い機械で上手に上げ下ろしする。他に大きな港が無いのかもしれない。
港も広く観光客は港内歩行禁止で下船してすぐに巡回シャトルバスで出入口まで10分もかかる。
今日の予定はシャトルバスで出口まで来たら送迎バスに乗り換えリマ市内のショッピングセンター「ラルコマール」から自由行動。
迎えのバスまで6時間ある。
6時間の自由行動を2日前から弘嗣がパソコンで調べてくれて、行く場所を3ヶ所にしてバスとタクシーで周るはずだった。カネフラで一緒の県さんも同行する。
ラルコマールは海を見下ろす断崖絶壁の公園の一角にある、ブティックやカフェの並ぶ何の変哲もないショッピングセンターだ。
まずバスに乗るのには現地通貨(ソル)かプリペイドカードが必要だと弘嗣が言う。三人ともドルしかなく両替所とプリペイドカードをあちこちで聞いて、英語もスペイン語もわからないまま1時間歩き回る。やっと銀行らしきものを見つけ警備員に聞く。そこにいるよと見ると小汚いおっちゃんが札束を裸で持って通りに立っている。三人とも20ドルをソルに変えた。
それにしても両替機か(国によって当てにならない)鉄格子のある両替所を想像していたが、警備員の近くとはいえ裸の札束を持ったおっちゃんとは!
両替の額は良心的だと弘嗣が言う。

スマホで調べた目的地行きのバス乗り場とバスのナンバーを歩きながら探す。
バス停もバスも走っているが見つからない。
バスは乗降口が右についているが道路から離れていても止まるので、降りた客は道路まで走る車に気お付けながら渡る。
弘嗣はスマホ片手に地図を見ながら速足で先を行くが、僕と一つ年上の県さんは疲れてのんびり着いて行く。
広い公園のベンチで休むことにした。
2時間歩いた。
「最初の目的地諦めて次のラルコ博物館でタクシーにしましょう」「わかった」
タクシーはメーターが無く交渉。ヤバいタクシーが多い。で牽制していた。
ウーバータクシーはカードが使え便利だが今回も当てにならない。
タクシー乗り場を見つけ40ソルで交渉成立。
因みに帰りは博物館で呼んでもらったウーバータクシーは23ソル。

ラルコ博物館は8年前に来たと弘嗣は言うが記憶になかった。
博物館にしては小さな門を入ってすぐに記憶が蘇った。
来たことある!
展示は南米原住民の物やインカ時代の物で土器、織物、絵、装飾品が程よい広さにある。どれも興味をそそったが僕が好きだったのは下の別棟にあるエロティカギャラリーだった。
土器でできている男性器や女性器、性行為、自慰行為まで。笑ったのは子供を寝かしつけているお母さんの後ろからお父さんが攻めるという行為。
これが何故か全て取っ手が付いている水差しなのだ。
これで熱燗でも吞んだのかな。
いつの時代も変わらぬ性の営みのおおらかさと卑猥さ。

僕は無駄歩きの2時間も3つ目の予定地も行かれず昼食も抜く羽目になったがなんだか暖かい気持ちになった。

いつだか観た「トロイの女」だったかの舞台で戦争する男たちに女たちが結束して性を拒むと、男たちは勃起したまま戦意を失い戦争を止めるという話。
現代でも通じるかしらん。

ちんちん

ちんちん

一人エッチ

一人エッチ

ガンバ

ガンバ

うらやましい

うらやましい

子供を寝かしつけ

子供を寝かしつけ

黄金飾り

黄金飾り