僕達はビーチを後に タクシーに乗って一旦五つ星ホテルのある集合場所に戻ることにした。もう一つやりたいことがあったのだ。
ダウンタウンを見ることだった。
僕はどの国に行ってもまずはダウンタウンを探す。次にあれば美術館か博物館に行く。行き帰りのタクシーの車窓からダウンタウンらしき場所の目星は付けていた。
タクシーを降りるとすぐに目星をつけていたダウンタウンに向かう。
僕の好きな風景がそこにあった。
車一台がやっとという小道の両側は日用品雑貨と買い物客で溢れている。
言い方は悪いが雑然とした上野のアメ横だ。しかしここには魚も野菜もない。
僕は市場を探した。あった!大きな建物の入り口を入ると野菜市場だ。
大体は知っている野菜だが何だこれ?ってのもある。
魚が無い。市場の奥まで行くが魚が無い。
「そろそろ時間ですよ」弘嗣が言う。残念、魚市場は諦めた。
以前ボルネオに行った時、魚市場でエイ(マンタほどデカくない)が20匹ほど山積みになって大きなまな板の上でそれを手際よくさばいている人を見た。
アメ横の魚市場も飽きないが外国の魚市場は何故か興奮する。
弘嗣はこういう場所が怖いのか苦手なのか 何だかオロオロ、オドオドしているが 一緒に付いて来てくれる。

集合場所の大きなショッピングモールに着く。
おしゃれな洋服やら宝石やらと一緒に沢山の土産物店。絵はがきをクレジットカードで4枚買う。
同船していたバス待ちの人達が何だかぐったりしてあちこちに座っている。
どのツアーも必ずと言っていいほど大きな土産物店かショッピングモールに寄る。僕はこれが嫌いだ。大体うまく逃げる。助かるのはトイレだけ。

アイスクリームが美味しそうだがモーリシャスルピーが無い。
弘嗣が試してみるといってATMでクレジットカードを使って200ルピーおろした。
三種のカップアイスを200ルピーで買って 港から見える我々のデカい船を眺めながら一緒に食べた。

海に乗ってすでに3週間近くなるが寄港地はたった3ヶ所。
ここモーリシャスはシュノーケリングこそ出来なかったが 弘嗣のAIを使った計画と僕の好奇心旺盛と行動力で 二人合作の旅のようで楽しかった!

ダウンタウンの商店街(モーリシャス)

ダウンタウンの商店街(モーリシャス)

野菜市場(モーリシャス)

野菜市場(モーリシャス)