一週間ぶりにリハビリをかねてカネフラと社交ダンスに行った。
夕方腰が!と思ったが問題なかった。

先日船上で観た映画「ノマドランド」が面白かったので書いておこうかなと。
何の知識もなく観た映画だったが胸を打つ映画だったので少し調べた。
アメリカ映画(2021年)で原作はジェシカ・ブルーダー(女性)「ノマド・漂流する高齢労働者たち」
監督・クロエ・ジャド(アカデミー賞初の有色人種女性監督、中国)
主演・フランシス・マクドーマン(「ファーゴ」も主演)
*アカデミー賞始め世界中の映画賞を各分野で総なめにしていた。

ノマドとは本来遊牧民をさすが近年ではパソコン一つで好きな場所で仕事をするもしくは探す人達をいうらしい。
もう一つは家も職も失った人達がキャンピングカーで季節労働者として移動する。そこには過酷な労働はあるが自由がある。
この映画は後者で夫を亡くしリーマンショックで家も土地も無くした元非常勤講師の60代の女性がキャンピングカーで、ネバダ州を仕事を求めて廻るといういわゆるロードムービーだ。
役者は二人だけで他は実際のノマド達だという。

キャンピングカーは砂漠を荒れ地をひたすら走る。たまに留まり仕事。
夜は暗い狭い明りの中一人で食事、洗濯も排泄物も車の故障も全て自分でする。
この豪華客船のゆったりした椅子で映画を観て何もかもが雲泥の差だった。
一つだけ共通があった。
孤独だった。
この船の乗客の7割が一人旅だという。平均年齢75歳。
いつも一人で食事している高齢者。「お友達がたくさんできたわ」と大声で話す一人旅の大阪のおばちゃん。
荒れ地や砂漠でキャンピングカーが集合し焚火を囲んでそれぞれが少しだけ過去を話す。
レストランのフルコースを頂きながらピースボートは3回目だ5回目だ自慢を出さないように上品に話す金のネックレスの男女の一人旅。
何の共通点もない彼らに一つだけ感じた共通点。