朝一番の放送で明日着く予定のアイスランドに今日14時頃着くという。
2、3日前から波が高く急遽航路を変更するとの放送はあったが、そのせいで一日早くアイスランドに着くとの事。
僕はくしゃみと悪寒でどこにも行かず大事を取ろうと思った。
船はアイスランドのスカルファバッキ・クルーズターミナルに着岸し16時頃から下船し自由行動が許された。
僕は明日のツアーもあるので部屋にいる事にしたが、弘嗣は下船して一人でも散歩に行きたいという。僕は心配したが「僕は53歳でオーストラリアも一人で行ったんですよ」威張って言う。「よしよし」と思う。
小一時間程で帰ってきた弘嗣は寒い寒いと言いながら気温2度に対して気温があるだけいいですよ。と北海道生まれを強調していた。
そして港の近くにケンタッキーフライドチキンがあるので食べますか?と聞いてきた。僕は「え!」と思ったが食べようかなと言った。
弘嗣は北丸さんに電話して一緒に買いに行くらしい。弘嗣は北丸さんが好きなようだった。
僕がフライドチキンに「え!」と言ったのは寒空をまた買い物に!ではなく、実は寝込んでいる間「切り裂きジャック・百年の孤独」を読み始めていたのだ。
具合の悪いときは小難しい本より推理小説が一番ということを僕は知っていた。
まだ二人しか殺されていないが内臓を抉り出し切り刻む描写はリアルだった。

買い物に行っている間にビュッフェからパンとサラダとビールを買って待っていた。フライドチキンは大きくて美味しそうでナイフを入れる時も切り裂きジャックの事はすっかり忘れていた。
買い物に行ってくれた弘嗣に感謝して本の続きを読みながら早めに寝た。

明日は風邪が治っていますように!