昨日は中秋の名月だというのに雲で月は見えなかった。
今日イギリスのグリニッジ天文台から西経に入った。船の位置は東にアフリカのアンゴラあたりだ。
今日もダンス尽くしの一日だったのに乗船の時63㎏の体重が66㎏になっていた。

昨日観た映画「人魚の眠る家」
東野圭吾原作・堤幸彦監督・篠原涼子と西島秀俊が夫婦役で主演
小学校に上がる前の娘がプールの事故で脳死状態となって回復の見込みはないが
心臓は動いている。
日本では脳死だけでは死亡と認められず心臓も止まらなければならない。
しかし臓器移植するには心臓が止まってからでは遅い。
医術によっていわゆる生きる屍状態にはある程度できる。
そんな娘の死を親が認めるかどうかの物語、だと思う。

僕のおふくろも脳死状態だったが心臓が強く延命処置で一ヶ月以上生きていた。
反応のないおふくろの病室に定期まで買って通った。
医師からどうしますかと相談があり家族全員で延命処置は止めて下さいと言った。79歳だった。

僕個人の死生観を眠れない深夜まとめてみようと思う。
僕は若い頃から自殺願望者だった。僕が「もう、いいや」と思った時死のうと思っていた。その代わり「もう、いいや」と思うギリギリまで生きるんだと。
10代からそう思っていて今だに生きているのはまだギリギリが来ていないからだ。

最近は少し変わった。「痴呆」という言葉が頭をかすめる。
「痴呆」になって「もう、いいや」と思っていた自分を忘れたらどうしよう!恐怖だった。
随分前に江上君にお願いしたことがある。
「俺がボケてきたと思ったらそう言ってくれ。他人に迷惑かけたくないので自殺するから」
「いいですけど、その時わかりますかね」「え?」「俺はぼけてないって言いそうで」江上君らしい辛辣な言い方に僕は真面目に悩んだ。
あり得る!
真面目に悩んだ末の結論が今も持続している。
まだらボケのはっきりした頭の時に「もう、いいや」を実行しよう!

眠れないまま朝になろうとしている。
色々あるけどもう少しあと10年か20年は生きていたいなあ。
人生楽しいもの。