今日はランチの途中に僕の身にたいへんなことが起こった。
水上ヘリで搬送されるほどではない。途中下船するほどでもないが
餓死は予測される。
朝食の時に嫌な予感はしていたが それが昼食の時に起こった。
口の中でガキっという音。硬い牛カツを食べた時だった。
僕は急いでレセプションに行き医者はいないかと尋ねた。いないと言う。
弘嗣は心配しながらも何故か笑っている。酷い奴だ。
船室に戻りひょっとしてと思い再びレセプションに、アロンアルフアはありますか?
「あるかどうか分かりませんが 売店で聞いてください」
なんとギネス世界記録にも登録された(本当です)強力瞬間接着剤アロンアルフアがあったのだ。
船室に戻り四苦八苦して割れた入れ歯をくっつけた。
夕食どきにおそるおそるはめてみる。違和感はあるがいけそうだ。
夕食はお粥と西瓜にした。

船内の売店は小さい。そこにまさかアロンアルフアがあったとは!
お年寄りの多い豪華客船で良かった!