デッキのベンチに座り海を眺めながら夢を馳せていると 再び館内放送。
船内での説明会があるという。指示された場所にまたウロウロ。
そこは劇場か映画館か300人は入ると思われるイベント会場だった。若い人も結構いた。
田村さんというベテラン女性乗務員の話を聞いた。話は二つしか覚えていない。
ピースボートの歴史は41年だと言う(雑魚寝は46年だ)
船内各所を覚えるのに早い人で三日 遅い人で一週間かかると言う(明日中に覚えるぞ)
説明会後希望者は船内ツアーがあるというがもちろん参加しなかった。
そうこうしているうちに夕食の時間17時になった。
夕食は75歳以上は17時 以外の人は17時と19時を選択でき基本それが決まりとなる。
74歳の僕はなんだよ!と思ったが 夜の自由時間を考えて弘嗣と相談し17時と決めた。
夕食も洋食でメインディッシュは金目鯛にして弘嗣と赤ワインで乾杯!
夕食後は少し散策して部屋でゆっくりパソコンに向かう。
今日わかったことは僕たちの部屋は客室最上階で12階326号室 プールに続く階で船頭に位置する。
船内を覚えるのに一週間じゃ足りない!
夜 バルコニーの正面から雲一つかからない月を見る。20日がブルームーンか。
月明りは真っ暗な海を照らしてその部分だけ帯状に光り輝いて波と一緒に揺らめく。
水平線と空が一直線にはっきりと分かれて バルコニーには目まぐるしい一日終え 長いこと何も考えない僕がいる。
弘嗣の寝息を聞きながら 明日は神戸かと消灯する。