「継続は力なり」とのお言葉を何十年も前からよく頂き「ありがとうございます」と
答えていた。今回もたくさん頂いた。
しかしここ数年、”力なり”の意味が分からなくなった。
39年前、20代の爽やかだった青年は(僕のことです)エレベーターのない4階までを一段飛びで
駆け上っていた。
継続して60代になった爺さん(今の僕です)は力なく途中の踊り場で一休み。
それでも「継続は力なり」かな(笑)
そこで継続で得たものを考えてみた。
まづは人様からの信用と存在するという安心。
継続しているという事は悪い店ではないのではと(内情は火の車でも)
個人的には客商売ゆえの継続ゆえの人間模様、人の生き様と変貌がカウンター越しに見られる事かな。
具体的には演劇少年少女がスターになっていく様 新入社員が部長になっていく様 大金持ちが自殺していく様
貧乏だった青年が社長になっていく様 たった9坪の箱の中で一緒に語り泣き笑いできたのは
やはり継続のなせる技かな。
水島文夫